あの人は一体どんなおもたせを贈っているのだろう。贈り物上手な著名人の方々の、おもたせを見せてもらう連載です。チョコレート菓子を贈られた方は、また次のお友達にお菓子を贈る。直接会うのがなかなか難しい近頃だからこそ、甘いチョコレートに幸せを詰めてお手紙とともに。「おもたせ」に心を込めた、温かい気持ちのバトンリレーです。

 

第7回目は、料理家・細川亜衣さんのとっておきのチョコレート。贈るお相手は、書家の中塚翠涛さんです。

 

贈る人 細川亜衣さん

リレー連載「あの人に届けたい、とっておきのおもたせ」 vol.7 料理家・細川亜衣さんから、書家・中塚翠涛さんへ

料理家。1972年生まれ。

熊本taishoji (https://www.taishoji.com/)にて、料理教室を主宰する傍ら、各地て料理会や料理教室を行なっている。また、尾道”LOG”(https://l-og.jp/)、京都”丸福樓”(https://marufukuro.com/)の料理監修を担当。それぞれの風土に根差した食材を独自の視点で生かすことを心がけている。

著者に”定番”(アノニマスタジオ)、“taishoji cookbook”(晶文社)など。

料理教室やイベントの告知はInstagram”hosokawaai”より。

Instagram:@hosokawaai

 

贈るお相手 中塚翠涛さん

リレー連載「あの人に届けたい、とっておきのおもたせ」 vol.7 料理家・細川亜衣さんから、書家・中塚翠涛さんへ

幼少期より書に親しむ。2016年、パリ・ルーブル美術館展示会場で書のインスタレーションを発表し、数々の賞を受賞。2020年大河ドラマ『麒麟がくる』の題字なども担当。『30日できれいな字が書けるペン字練習帳』シリーズは累計430万部を突破。

Instagram:@suitou

 

 

 

 

細川亜衣さんから、中塚翠涛さんへのおもたせ

リレー連載「あの人に届けたい、とっておきのおもたせ」 vol.7 料理家・細川亜衣さんから、書家・中塚翠涛さんへ

グラス 6種 8個セット(ASSORTMENT OF GLACES 8 PIECES, 6 FLAVORS) / ル・ショコラ・アラン・デュカス

https://lechocolat-alainducasse.jp/contact

 

リレー連載「あの人に届けたい、とっておきのおもたせ」 vol.7 料理家・細川亜衣さんから、書家・中塚翠涛さんへ

 

 

 

LETTER FROM AI HOSOKAWA

 

中塚翠涛様

春の旅から戻ると、熊本の庭はまさに夢の世界でした。 緑眩く、花々は咲き乱れ、あるいは蕾を膨らませ、あるものは狂おしいほどの匂いを辺り一面に漂わせています。 台所の窓辺に佇む花海棠は、薄紅色の花がまるで少女の上気した頬のようで、夜の闇の中で一際輝いていました。

リレー連載「あの人に届けたい、とっておきのおもたせ」 vol.7 料理家・細川亜衣さんから、書家・中塚翠涛さんへ

そして、その花を眺めながら、翠涛さんを想ったのです。

冬の終わりに、尾道でお会いした翠涛さんは、少女のような初々しさと貴婦人のような気高さに満ちていました。

その朗らかな声と笑みで、初対面の緊張でかたくなっていた娘の心が、一瞬のうちにほぐれてゆくのがわかりました。

フランスでのお話は、いつか彼の国で学びたいと願う彼女にとって、いい刺激になったと思います。

 

私の苦手なことのひとつに、字を書くことがあります。

幼い頃から自分の書く字が好きになれず、そのまま大人になりました。

 

でも、同じ岡山で生まれ、書と料理にそれぞれ没頭してきた私たちが、瀬戸内で出会ったということには何かしらの意味があるのではないかと思わずにはいられません。

 

いつか、春の庭で翠涛さんに書いていただくことができたら。

そして、花々に囲まれて食卓を囲むことができたらと願っています。

 

フランスでのエピソードに想いを馳せ、” ル・ショコラ・アラン・デュカス”のショコラのグラスを選びました。

それぞれのショコラの色が、どこか墨の濃淡にもつながるような気がして。。。

 

書と料理。

 

またゆっくりとお話ししましょう。

 

次はきっと熊本で、お待ちしていますね。

 

2022年4月 細川亜衣

リレー連載「あの人に届けたい、とっておきのおもたせ」 vol.7 料理家・細川亜衣さんから、書家・中塚翠涛さんへ

LETTER FROM SUITOU NAKATSUKA

 

細川亜衣様

 

瀬戸内で過ごした穏やかな夜。

訪れたお宿で偶然亜衣さんとお嬢さんに出逢い、世界を旅した際の美味しいお話に花を咲かせました。

 

亜衣さんのお料理に物語の情景を思い浮かべながら、ひと口ごとに変化していく味わいに舌鼓。

 

亜衣さんが選んでくださったアラン・デュカスさんのグラス。

ちょうど2年前、パリのホテルムーリスでアラン・デュカスさんにお目にかかった日が懐かしく、旅になかなか出かけづらい今、心を読み取られたかのようなうれしいギフトでした。

 

書は体を表すと言われるように、心の動きが線にそのまま映し出されます。

 

お料理もまた然り。

器を彩るリズムの心地よさに、作る方のお顔が浮かびます。

 

亜衣さんの春のお庭でテーブルを囲める日を、心待ちにしております。

 

2022年4月 中塚翠涛

 

 

 

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