モデル・小谷実由が紐解く「ルル メリー」の魅力
少女の横顔が描かれたロゴマークでお馴染みの「メリーチョコレート」。確かな品質と美味しさで、私達の日常で当たり前のように存在している国民的チョコレートブランドと言っても過言ではないでしょう。その「メリーチョコレート」から、〈もっとおいしく、もっとたのしく時間が生み出すコミュニケーション〉をコンセプトに2017年に誕生したのが「RURU MARY’S(ルル メリー)」。そんなルルメリーのファン代表として、モデルの小谷実由さんが登場!メリーチョコレートカムパニー研究開発部の小池さんとの対談が実現しました。
文・本間裕子
写真・チダコウイチ


小谷:もともとチョコレートにも可愛いパッケージのものに目がなく、無意識のうちにアンテナを張ってしまっている感じなのですが、2017年くらいに友人のSNS経由で知ったのが「ルル メリー」。すぐに調べて新宿のショップに買いに行ったことを覚えています。新しいのに懐かしい感じがしたり、ファンシーになり過ぎないクラシックなテイストが絶妙で、本当に一目惚れ。以来、友人のギフトへの定番とさせていただいています。今日並べていただいたものも、いつのシーズンかわかるほどなんです。

小池:そう言っていただけると嬉しい限りです。「ルル メリー」は社内でもファンが多く、販売初日に買いにいくスタッフや過去のパッケージを収集している社員がもいたりします。ブランド名にも冠している「ルル(縷々)」とは、ゆったりと流れる時間のこと。カカオの芳醇な香りでゆったりとした時間を過ごして欲しいという思いを込めて名づけられており、使用食材へのこだわりに加えて、商品の美しさやパッケージも徹底的に追究しているんです。

小谷:私が感激したのは、箱を開けた中の紙までかわいい仕掛けがあるところ。開けたらさらに美しいプリントが施されていたり、シールの貼り方まで美しかったり…そういった細部のこだわりにキュンとしてしまいます。

小池:デザインは数々の有名ブランドの広告やパッケージなどを手掛けるDRAFTさんにお願いしています。箱の周りに書かれた英語が一周すると詩になっていたりと楽しい仕掛けがさりげなく詰め込まれていて、「ルルメリー」の世界を巧みに表現してくれています。

小谷さんが愛する〈ショコラサブレ〉は、鮮やかな色でくっきり描かれた花と、ベースカラーの対比が、ほんのり乙女なムード。

看板商品〈ショコラテリーヌ〉は、雄大な自然の中で楽しむ様子が描かれた箱を開くと、そこには繊細なスズランの花が一輪。まるで絵本のページをめくっているかのような気持ちにさせられる。また、人気の〈ルルガトー〉のパッケージは、モノトーンで自然のさまざまな風景が描かれている。テイストは異なれど、そこから放たれる「ルル メリー」の世界観には不思議と統一感が生まれている。
小谷:記憶の中の風景、みんなの原風景とも言える世界が表現されているから、どんな人にもどんなときにでも渡せるんですよね。そういったブランドって、実はなかなかないと思うんです。そして何より嬉しいのは、見た目の感動を超える美味しさがあること。チョコレートがたっぷり染み渡っている〈ショコラサブレ〉は、サラサラと解けるような食感に相反するナッツのゴリっとした食感が楽しい。上品なブルーのボックスの中に、この美味しさが待っているのだから言うことなしです。

小池:チョコレートの配合やノウハウに関しては、「メリーチョコレート」の長年の歴史を引用しています。チョコレートの美味しさがダイレクトに感じられることを大切にしていますが、時に100を超える試作品を作ることも。やっとレシピが完成したと思っても、ラボで作ったものが工場で再現できるように調整してしていくのが、また大変。小谷さんが美味しいと言ってくださった〈ショコラサブレ〉も、ナッツをただ載せてオーブンに入れると温風で飛んでいってしまって(笑)。ナッツをコーティングことすることで解決しましたが、日々悩みながらレシピを考えています。

小谷:この美味しさを叶えるために、たくさんの苦労があったんですね。〈ショコラテリーヌ〉も大好きなのですが、どのようなこだわりがあるのですか?配合成分がカカオ、バター、砂糖、卵ととてもシンプルだけに、レシピを完成させるのが大変だったのではないでしょうか。
小池:〈ショコラテリーヌ〉は、焼き時間に試行錯誤しましたね。焼いて、さらに冷やして食べるので、なめらかな口溶けに仕上げるのが難しいんです。油と水の乳化のさせ方、温度と水分の調整を繰り返して今のレシピにたどり着きました。試作の時は社内スタッフにも食べてもらうのですが、それぞれの立場から「ルル メリー」に対する熱い想いがビシビシ感じられてプレッシャーにはなりますが、同時に一つの商品に落とし込めた時にはすごく嬉しいですね。
そして、ここで小池さんから、誕生日を目前に控えた小谷さんへのサプライズプレゼントが登場。期間限定のポップアップショップでのみ発売されたフレッシュないちごを乗せた板チョコレートだ(※現在は販売終了)。

小池:いちごを主役にしたいので、加工されたものではなくフレッシュなものを使って見ました。いちごは甘みと酸味のバランスがいいとちおとめを使いました。
小谷:いちごもチョコレートが好きなのです、好きが重なりまくっています。嬉し過ぎて顔が高揚..いや、沸騰しますね。ファン冥利に尽きます。

小池:そこまで喜んでいただけて、私も開発者冥利に尽きます(笑)。今日小谷さんのお話しを伺って、私達が「ルル メリー」に込めた想いを全て汲み取って下さっていることに感動しました。カカオはチョコレートだけでも味わいの違いを楽しめるるし、全然異なるお菓子にもなり得るのが面白いところ。「ルル メリー」を通じて、カカオの魅力を、そしてチョコレートに託された夢を表現していきたいですね。

小谷:小池さんをはじめ、会社全体で「ルル メリー」を本気で愛している感じがひしひしと伝わってきて、私まで幸せな気持ちになりました。人を惹きつける力があるものは、やっぱり理由があるんですね。これからもチョコレートの新たな景色を生み出していってほしいです。
PROFILE
小谷実由
ファッション誌やカタログ・広告を中心に、モデル業や執筆業で活躍。一方で、様々な作家やクリエイターたちとの企画にも取り組む。昭和と純喫茶をこよなく愛する。愛称はおみゆ。
Instagram:@omiyuno
RURU MARY’S(ルル メリー)
https://www.mary.co.jp/mary/ruru/
instagram:@rurumerys
文・本間裕子
編集者・ライター。大学卒業後、(株)INFASパブリケーションズに入社。ファッション週刊紙「WWD JAPAN」、コレクションマガジン「FASHION NEWS」の編集を経て、美容週刊誌「WWD BEAUTY」に創刊時より携わる。退社後、フリーランスの編集・ライターとして、化粧品、食料品メーカーをメインクライアントに、ブランディング、広告制作等に携わる。甘いものは得意ではないが、カカオは大好きでコーヒー、赤ワイン、ラムに合わせて日常的に食している。料理家など食に携わる人たちとの交流が深い。
Instagram:@uozazaza