COLUMN
21
Jun, 2020
苦くないの!?カカオティーの甘さの秘密~前編~
カカオティーはご存知でしょうか。
カカオ豆からチョコレートを作る時、カカオ豆の殻(ハスク)を取り中身を使うのですが、ここで取り去ったハスクから、カカオのお茶、”カカオティー”を作ることが出来ます。

カカオハスク
カカオティーはとても面白いお茶です。

これがカカオティーです。カカオ以外のもののブレンドがないものを淹れました。
ふんわりカカオの香りがして、どことなくハーブティーのような味にも感じられます。
カカオ豆はたいてい苦味が強いですが、これは苦いどころか、むしろ甘く感じたのです!
しかし使っているのはカカオだけ、香りも完全にカカオの香り。
…ではなぜ甘いのか……??
中身と殻で味が違うのかと、試しにハスクを食べてみました。
そのままだとわかりにくかったので、すり鉢で細かくして食べてみます。

苦味と強い渋みがありました。中身だけが苦いわけではなさそうです。
苦いカカオ豆から、まろやかなカカオティーができる理由は何なのでしょう?
後編ではカカオ豆が持つ物質の性質から、この理由を考察してみたいと思います。