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宅飲みならぬ、遠隔チョコ会の話

コロナで自粛が始まる前から、チョコおたくのわたしが始めていたことがあります。それが、遠隔チョコ会

 

具体的には、自宅から手持ちのチョコレートを小分けにして送り、相手と日程をあわせたら、当日はテレビ電話しつつ、同じチョコをリアルタイムで一緒にテイスティング!

 

東京に住んでいた頃は有難いことにマニアックなチョコレート仲間に囲まれ、月1の頻度でテイスティングを目的としたチョコ会に参加していましたが、地元の沖縄に戻るとなかなか相手もおらず。そんなこんなで始めた遠隔チョコ会ですが、オフの場合とも違った楽しさがあります。

 

オフでのチョコ会は複数人で集まり、会場を借りるなどしているために終了時間もきっかり決まっているため、1つのチョコレートに対する感想は短めに、サクサク進めることが多かったのですが、遠隔チョコ会は1対1でやっている分、よりじっくりとお互いの感想を交換できます。

 

宅飲みならぬ、遠隔チョコ会の話

通話相手の友人が撮ってくれた、遠隔チョコ会中のようす。

テイスティングのヒントとなるチョコレート専用のフレーバーホイールは「未体験チョコレートスタジオ」のクラウドファウンディングでいただいたものを資料として共有しています。海外のフレーバーホイールの場合、リコリスやマンダリンなど日本人に馴染みの薄い食物の名前も多いのですが、こちらは納豆、ワサビといった日本らしい食物にチョコレートの風味を喩えられており、使いやすいのです。

 

この日は島根のラ ショコラトリ ナナイロ、沖縄のタイムレスチョコレートなどの板チョコを一緒にテイスティングしました。

 

たとえば、ナナイロのbatch no.43のチョコレートにわたしが「栗や南瓜のホクホク感がある。さつまいものお菓子、スイートポテトみたい」と感想をあげると、向こうから「まろやかな苦味が芋感に繋がっている気がする」という意見をもらえたり。

 

タイムレスチョコレートの台湾カカオと黒糖のチョコレートには、

「黒糖蒸しパン(沖縄のアガラサーというお菓子)みたい」とわたしが言う一方、「紹興酒みたい、おいしいね」という感想をもらえました。

沖縄のローカルお菓子、アガラサーの風味は香川出身の相手には伝わらず、「住む場所によっても出てくる表現が変わりそうだね」という話に発展。まさに、先ほどのフレーバーホイールのお話ですね。フランスと日本では食材や料理が違い、そうなるとテイスティングのときにフレーバーの喩え方も変わってくる。それは地方でも同じことが言えるはずです。

 

どうやってその味を感じているんだろう? 表現する前に何を考えているんだろう? とテイスティングから派生したさまざまな疑問について話すのもまた、わたしなりの遠隔チョコ会の楽しみ方、だったりします。