サイエンス:大西章博

 

全ての生命現象のモトは、遺伝子情報のDNA(またはRNA)に示されています。

 

DNAはnm(ナノメートル:1mmの百万分の一)の大きさなので、目には見えません。

 

世の中は分からないことだらけ
醤油乳酸菌の遺伝子配列の一部

DNAはAdenine(A:アデニン)、Guanine(G:グアニン)、Cytosine(C:シトシン)、Thymine(T:チミン)のほんの4つのタイプの組み合わせでしかありません。

 

でも、微生物なら500万個、人間なら30億個もこれが並んでいるので膨大な情報になります。

 

だから研究や開発の現場では、毎日のようにこのDNAやRNAの情報(配列)を解析しています。

 

例えば上の写真は醤油を造る乳酸菌の遺伝子配列です。

 

見えているのは全体の1万分の一くらいです。

 

全部つなげると、微生物が起こす発酵現象のモトを知ることができます

(https://doi.org/10.3389/fmicb.2021.687985)。

 

このような技術は「ゲノム解析」という言葉で説明されることがあります。

 

ゲノム解析で、生き物のヒミツをたくさん知ることができます。

 

でも同時に、その何倍もの「新しいナゾ」が出てきます。

 

微生物の世界はまだまだ分からないことだらけです。