COLUMN
08
Feb, 2021
作り方を感じるティータイム
ステキなお茶体験ができるお店に出会いました。
静岡の商店街の中で、大きなガラスの壁の奥に洗練された空気を抱え持つ「MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)」というお茶のお店です。実はここにカカオはありません。それではなぜ紹介したかったのか、その理由がお茶体験の魅せ方にあります。

フォーカスされているのは焙煎温度。火にかけない0℃からほうじ茶になる200℃まで、6種類の温度で焙煎し分けたお茶やティージェラートが目玉です。飲み比べ・食べ比べをすると、お茶作りの工程の中で焙煎温度がどのように色や風味に影響を与えるのかを感じられます。
お茶は作り方の違いで風味だけでなく呼び名まで変化するものです。そのさじ加減を体感して、お茶作りを想像するステキなひとときを作り出しているのです。
チョコレートも似ていて、作るための工程のそれぞれで、やり方の違いが風味の違いを生んでいるようです。チョコレートでは作り方で名前は変りませんが、お茶よりも工程数が多く複雑に思えます。
チョコレートでもそれぞれの工程がフォーカスされて、気軽に一つ一つの奥深い意味を感じられるような体験がデザインされると楽しそうだなあ…!
